中国でのスリや振り込め詐欺などの犯罪に気をつけよう

中国では「ちかん」はいないですが、「すり」は多いです。日本のすりと違って、ちょっとした出来心で盗む人より、ほぼそれで生きていっている方々が多いので、それなりの対処が必要です。

たとえばある友人は、服屋さんで、店員さんといろいろ話していたところ、店員さんが目をぱちぱちし始めたそうです。あれ?目の調子がおかしいの?などとおもっていたそうですが、しばらくして財布をすられたことに気が付いたそうです。すられたことに気づいたとき、彼女の両側に立っていたのは、おじいちゃんと、おばあちゃん!まさかそんなお年寄りに、財布を取られるなんて思いませんから、まったく警戒しませんよね。もちろんその老人に「私の財布取ったでしょ?」と詰め寄ったところで、「とってない」と言います。

こんな時日本なら、犯人はまだそこにいるんですから、店長さんがその犯人を奥につれて行って、ポケットの中身を出してもらったりするか、警察を呼んだりしますよね。中国ではそんなことしません。とられた人が悪いんです。また万が一、ことを大きくして追及したりしたら、自分の身が危なくなります。すりは大抵、仲間と一緒にいるので、その場にいるのが一人、二人でも、近くに仲間がいるんです。店員さんも、下手に「お客さん!すられてるよ!」などと叫ぶと、自分が何をされるか知れたものではありません。それで目をしばつかせて、精一杯教えてくれたんですね。

中国では、「すり」から自分を守るために、周りの人が送る精一杯の合図を見逃さないようにしましょう。

路上

中国ではただ道路を歩いている時も、うかうかしていられません。友人は道をあるいていて、後ろにしょっていたリュックに、なにか違和感を覚えて振り返ったところ、知らない子供がリュックを開けようとしていたそうです。このとき子どもを問いただしたり、怒鳴ったり、たたいたりしては、いけません。そういう子どもは大変可愛そうなことですが、小さい時から、すりをするよう訓練されて育っていますから、ちょっと注意したくらいでは何の意味もありません。また、その子ども一人でやっていることではないので、子どもに注意したら、周りからすり仲間の大人たちが寄ってきて、ぼこぼこにされてしまう事件も起きています。もしそういう子どものすりに遭遇したら、手を振り払って、さっとその場を逃れるようにしましょう。

別の友人は、自転車に乗って、信号待ちにしていた時に、背中のリュックを開けられそうになったそうです。中国では、体の前にリュックをしょっている人をよく見かけますが、そういう訳があるんですね。

また、別の中国人は、ピアスをして歩いていたら、ピアスごとひったくられて、耳がちぎれてしまったそうです。純金に見えたのかもしれませんが、彼女がしていたのは、ただの安い金色のピアスだったそうで、本当に気の毒です。

中国では、道を歩いているときに、高価そうな時計や、装飾品などを身につけていると、お金を持っているんだと思われて、すりの標的になってしまうので気をつけましょう。

商店街

中国では街の中心部にある「女人街(ニューレンジエ)」と呼ばれる女性向けのショッピングモールで、女性用の洋服や、ちょっとした小物、化粧品などなど女の人が好きそうなものが所せましと売られています。そこでは、マッチ箱のように、小さな店舗がたくさん軒を連ねています。そういう込み合った場所は、「すり」が本当に多いです。

たとえば、通りがかりの人が通路に落ちている財布を指して、「それ、あなたの財布じゃない?」と教えてくれてます。「あっ本当だ!ありがとう。」と教えてくれたことに感謝して、拾ってみると、中身が空っぽに……。これは、落ちている財布に気づかせてくれた人か、もしくはその仲間がすりなんですね。中身をすっておいて、財布だけ返してくれるのもおかしな話ですけどね。

買い物をする時は、多少面倒でも、一回一回財布をカバンの中にしまって、すられやすいポケットに入れておかないようにしないと、すぐにやられます。また、お金を何か所かに分けてもつのもいいですね。中国人の多くは、財布を持っていません。お金は直接ポケットにいれます。買い物で財布を使っているだけで、お金を持っている人と思われてしまいます。

店に入ると、だいたい、店員が張り付いてきます。べつに商品説明をしてくるわけでも、愛想良く話しかけてくるわけでもありません。店側の万引き防止です。自分もすられないようにまわりに用心しているものの、自分も店員から疑われているんだ……と気がつくと、ちょっと複雑ですね。

バス

混雑したバスの中は、すりの被害に遭いやすい場所の一つです。ほとんどの場合、自分がすられている瞬間は気付きません。すり犯が、バスを降りてから、「あんた、今すられたんじゃない?」とそばにいたおばちゃんが言ってくれて気づいたり、電話をかける必要があって「あれ?携帯がない」となって初めて気づくわけです。

中国のバスに乗る際には、防衛処置が必要です。ポケットの中に、携帯や財布などの貴重品を入れないだけでも、かなり被害を防げます。かばんに入れておくにしても、かばんの開け口が自分の体の後ろに来ないようにしたり、かばんのファスナーの開け口に手をやっておくなど、注意が必要です。

気をつけたいのは、一緒にバスに乗っている友人が今、まさにすられているところを目撃してしまった場合です。このとき大きな声で、「すられているよ!」などと友人に言ったり、「ちょっと!あんた何やってるの?」などとすり犯をとがめたりしてはいけません。すり犯は大事な仕事の邪魔をされたと怒って、注意した人をナイフで刺すことがあります。

友人がすられそうなことに気づいても、さりげなく注意する必要があります。「次の駅で降りるから、後ろに行こう」などと、すりの方を見ないで、声をかけるのがベストです。地元の友人は、自分がすられていることに気付いた時、すり犯の足を、ガツンと踏んで、「あら、ごめんなさい。」とやって、すられずにすんだそうです。これはかなり上級者の対応ですね。

やはり、中国でバスに乗る際は、「すり」にすきを見せないのが大切ですね。

中国でも「振り込め詐欺」の電話に注意

中国でも悪知恵が働く人はたくさんいて、人を信じる善良な人をだまして楽に設けてやろうという人間が大勢います。

例えば、私の友人は「電話番号を換えたから登録して下さい。」という電話を受けたことがあります。見慣れない電話番号からの着信だったので、自分が借りている部屋の大家さんかなと思ったようです。最初の電話のあと、しばらくして同じ番号からまた着信があり「今いくらお金を持っているのか?手持ちのお金でいいからお金を貸してもらえないか?」と言われたのです。大家さんがお金を貸してというなんて変な話だと思いながら、「手元には生活費しかないし、これを貸したら私も困るから貸せません。」と答えたところ、「今日返すからそれを貸してくれ」と言われたのです。友達は、大家さんとの関係がこじれて次回から部屋を貸さないと言われたりしたら嫌だなと思いつつも、お断りしました。結局この電話は振り込め詐欺の電話で、大家さんの電話番号にかけてみたところ、「お金貸してなんて電話なんかするはずがない」とのこと。

中国に住んでいると、日本の常識が通用しないあり得ない場面にしょっちゅう出くわすので、感覚が少しくるってきます。仮に日本で同様の電話をもらっても、すぐに振り込め詐欺だと分かると思います。でも、中国だったら、ありないことが平然と起こるので、大家さんがお金を貸してというのもあり得ることなのかもと、思ってしまうのです。

中国でも、振り込め詐欺の電話があるんだと覚えておくと、安全ですね。



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