イングランドの教育制度

英国の教育システムは、日本に比べると複雑に感じると思います。スコットランド以外の三地域はほぼ同様の制度なので、イングランドの教育制度について説明をしていきます。

新学期は9月に始まり、3学期制で各学期の半ばにハーフタームという1週間程度の休暇があります。日本のような入学式、卒業式はありません。義務教育は5歳から16歳までの11年間。3歳からの就学前教育や、16歳以上の継続教育も行われています。日本の学習指導要領に該当するナショナル・カリキュラムによって必修科目と内容が定められています。

公費によって設置・維持されている公立学校をステイト・スクールと呼び、私立学校をインデペンデント・スクールといいます。公立校でも民間団体が設置したものもあり、教会など特定の宗教と深い関わりのある学校もあります。

公立学校で教育を受ける場合は、希望であれば3歳から始まるナーサリー(幼稚部)から通い始め、5歳からプライマリー・スクール(小学校)にはいります。セカンダリー・スクール(中学校)へはほとんどは無試験で入学できます。しかし、グラマー・スクールは試験によって入学者を選抜します。義務教育は16歳で終了するため、さらに継続教育を受けたい場合は、日本の高校に相当するシックススフォームやカレッジ、専門学校に進みます。

私立学校でも教育システムは基本的に公立と同じですが、呼び方や学校・学年区分が異なります。幼稚部を併設した小学校低学年をプレプレップ、中・高学年をプレパラトリー・スクールといいます。中学からはシニア・スクールへ進学しますが、入学年齢が学校によって11歳、12歳、13歳のいずれかとなり、コモンエントランスと言われる試験を受けて進学します。パブリックスクールもセカンダリースクールの一種です。高校はシックスス・フォームもしくはカレッジとなります。

大学は基本的には三年間で、学士号やファウンデーションディグリー(基礎学位)などの課程があります。

イギリスの教育の大きな特徴は卒業証書の代わりに義務教育終了時の16歳でGCSEという全国統一試験を受け、この結果が高校・大学への入学や就職活動などに一生関与します。高校へ進学した場合は2年間をかけてAレベルと呼ばれる統一試験の勉強をし、この結果によって大学への入学資格が得られます。この試験の結果は就職活動で必ずと言っていいほど履歴書と共に提出を求められます。

学年の呼び方は小学校に入学する5歳時がYear 1、高校を卒業する18歳がYear 13になりますが、私立の学校では独自の呼び方をしているところも多くあります。

もう一つイギリスの私立学校で特徴的なのはボーディング・スクールといわれる寄宿制の学校が多く存在することでしょう。無料の公立学校に対して、ボーディング・スクールでは年間3万ポンドほど掛かる学校もあります。



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